4月入社の新入社員が様々な研修を終え、音声グループに3名配属されました!
これから楽しいことも厳しいこともたくさん経験することになるかと思いますがよろしくお願いします!
早速配属後の音声研修の様子を報告します。
1日目
まずは様々な座学からです。
番組の作り方から音声基礎知識など、覚えることはたくさん有りすぎて大変なのですが、音声さんとしてのおおまかな仕事内容はしっかりと説明していきます。
想像以上に音声さんの仕事は技術的知識で成り立っていますので、勉強しなくてはいけないことが沢山あります。
座学で疲れた脳を実技でリフレッシュする時間です。
おのおの気に入ったマイクロフォンをスタンドにつけて聴き比べをしてみます。
エレクトロボイスのRE20を選ぶとは、なかなか個性的!
マイクロフォンを全部並べてサブ(副調整室)のミキサーに入力し、声を入れてもらい聴き比べをします。
結構違うものですよね。
何百種類ものマイクロフォンがあり、それぞれのマイクロフォンに得意な分野があるのも納得です。
2日目
この日は屋外ロケ研修です。
ハンディーミキサーを担いでハンドマイク、ピンマイク、ガンマイクなどの聴き比べをします。
屋外ではこのような雰囲気でよくリポートしています。
ガンマイクは意外と重いので、正しい持ち方でないとすぐに疲れてしまいます。
よくテレビに映る音声さんがいつも担いでいるミキサーに興味津々。
自分の指に追従する音量やバランスがヘッドフォンで聴けるのは面白いですよね。
ミキサー担いで、ガンマイク持って、ハンドマイク渡して、ピンマイクつけて、ミックスも全部一人でして!
と言う先輩の指示に、思わず笑いが出ます。
そんなに手がありません!
3日目
テレビ音声さんの最重要機材、ワイヤレスマイク研修です。
ピンマイクの種類、特性から、ワイヤレスマイクの設定、セッティングなどを学びます。
受信アンテナひとつとっても数種類、用途はバラバラ、おまけに電波の種類、帯域まで様々。
覚えることがたくさんあります。
音も電波も目では見えないので、その仕組みや理論はどうしても座学で覚えないといけません。
難しい説明を赤ペンで先輩から教えてもらいます。
今は理解しきれなくても、そのうちこの日に習ったことが活きる日が来ます!
中継など、さまざまな機材を持ち込んで組み上げることを想定した研修です。
基本のマイクロフォン(入力)とミキサー(レベル、バランス)とスピーカー(出力)を繋いでみます。
小さな番組も、大きな番組も基本はこの流れ、これの集合体で成り立っているのです。
最近では使用がマストとなっている光回線を利用した機器についても学びます。
スポーツ中継などの実況に使われるあのヘッドセットマイクのシステムも、光回線を利用した機材で構築されていることが多いです。
アナログとデジタルを超えて光の話まで出てきます。
音声さんは本当に知識の習得が大事です。
4日目
この日は「題名のない音楽会」中継研修です。
もちろん音声的なことも必要ですが、現場での安全管理は最重要。
ヘルメット、手袋の着用から、重たい台車の扱いもしっかり教わります。
マイクは50本以上もあります。研修ではありますが実践しながらセッティングします。
様々なマイクや、スタンド、狙い方など、実践で経験するものは体に染み込みます。
細かいマイク、機材が多いのも音声さんの特徴です。
小さなものひとつひとつの組み方も先輩から指導を受けます。
そのマイク、ケーブルがよくこんがらがるのよね、と先輩のつぶやきも聞こえます。
楽器には触れずに(厳禁)マイクをいかに正しく設置して音を狙えるかを教わります。
マイクの距離感や狙い方は、楽曲やジャンル、ミキサーの好みなどで変わります。
絶対的正解はありませんがベストを探る方法を先輩が伝授します。
見たこともない楽器見ると笑顔になりますよね。
音声中継車の中も体験します。
全てのマイクの信号がここに上がって来ます。
お試しでリハーサルのミックスを体験します。
大型音声中継車に触れる機会は少ないのでドキドキしている様子でした。
4日間で様々な音声研修を行いましたが、だいぶ詰め込んだ内容だったので相当疲労は溜まったかと思います。みなさんおつかれさまでした!
これらの研修、体験が未来の皆様に繋がることを期待しています!