10月27日第50回衆議院議員選挙がありました。
選挙ステーションとは、長年テレビ朝日で行われている選挙特番で、報道グループが中心となって担当しています!
関係部署、系列局と打ち合わせをし、サブ内を選挙特別仕様に機材を増設、テレ朝館内各所でモニタリングできる環境や各所との連絡システムを構築していきました。
そんな選挙ステーションの一コマをご紹介させて頂きます。
●サブ
OA直前のサブ内の様子です。
各々で最終確認を行っておりただならぬ緊張感が走っています!!
こちらは映像を切り替えるメインSW卓のほかに選挙ステーション用に増設しているサブSW卓です。
(左上が常設のSW卓、右下が増設サブSW卓!)
通常のニュースなどに比べ中継先がとても多いので、SW卓を増設してワイプの中身(スタジオ出演者や石破総理などの中継先)を臨機に選択していきます。
メインSWさんのサポートも含めての業務になります。
●ラック室
OAするにあたり各サブやテレ朝館内に必要な素材を送るためにたくさんのパッチが必要になります。
どのケーブルがなんの素材を扱っているのかわかりやすくするため、また間違って抜いてしまう事のないように緑のテープでしっかり明記します。
いつもより色んな場所に素材を送らなくてはならないので、映像や音声の分配器(DDA)も増設しました。
増設DDAに入力した素材をサブ内の必要な場所に送るために行ったパッチです。
こちらはサブ内に取り込む素材に加えテレ朝館内に分配する為のDDAと分割装置に行ったパッチです。
分割装置とは、複数の素材を一つのモニターで見ることができるようにする装置です。
モニター毎に系列局から送られる素材、モバイル中継素材、などと見やすいよう種類分けをし、9分割や6分割で作成しました。
DDAでは各中継先も分配しており、その素材も常時収録しています。
収録するXDCAMも増設し、XDCAM16台に入力し編集さんが操作している様子です。
●テレビ朝日館内
各政党先にいる現場取材スタッフとのやり取りを行うスペースです。
壁モニターにラック室で分配した中継先の映像を映しています。
普段ここには民放各局やNHKのOA映像が流れています。
各系列局が連絡をとりあうためのモニタリング室です。
普段は会見や制作発表を行うスペースですが、美術さんに台を組んでもらいモニターを出しました。
ここにはサブでの映像と系列局から送られる素材で作成した分割映像を映しています。
系列各局の人が集まり、中継先の映像を見ながら自分の局とやり取りをします。
●音声
音声はOA業務と連絡線業務を担当しました。
こちらは特番仕様の音声卓(ミキサー)です。
十数箇所もある中継回線、VTRやCG音の回線をそれぞれ取り込み、音量や音質を管理し送出、放送します。
今回は他のスタジオサブとも複数連携して放送しているため、CG音の送り方ひとつとっても複雑な設定となりました。
館内のあらゆる場所に配置されたスピーカー等にどういった音を送るか、その中身を各々選択できる機材も今回の特番用にセッティングしました。
ここでは放送中のテレビ音声ではなく、各サブ内のディレクターの指示や会話の音声を送っています。
机上に並ぶ黒い電話の正体は、テレビ朝日館内の各部署同士が連絡を取り合うためのテレコールと呼ばれる機材です。
放送の裏側では、各部署がいかに円滑に放送を進めるか、より良い内容にできるかをリアルタイムで連絡を取り合いながら進めています。
そしてその連絡手段を構築するのも音声業務のひとつです。
ちゃんと声が聞こえるか、また違った部署に繋がらないか、当日まで念入りにチェックを行いました。
以上、選挙ステーションでの報道グループの一コマを紹介させて頂きました!
次の選挙では1票を投じた後、是非選挙ステーションを見てください!!