生放送の緊張感、スポーツの臨場感、音楽番組のライブ感、ドラマの空気感、バラエティの笑い声…
あらゆる現場の生の音をリアルに再現し、感性をプラスして届けるのが音声の仕事です。
マイクロフォンで収音した音やVTR、SE、中継先などの様々なソースのバランスを調整し、収録・放送をしています。
また、中継等の連絡線系統や伝送システムの構築も重要な仕事として欠かせません。
感性的なオペレートと論理的なシステム構築、双方を併せ持っているのが音声グループの特徴です。
受賞実績
「題名のない音楽会」にて第21回日本プロ音楽録音賞 部門F「放送メディア」マルチchサラウンド 最優秀賞を受賞
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情報番組
日常のさまざまな出来事を生放送でお伝えする情報番組を、明瞭な音声かつ的確なオペレーションで視聴者にお届けしています。
アナウンサーの的確なコメント、スタジオ出演者のトーク、中継先の音声やVTR素材にBGM、すべての音素材をインカムからの指令を聞きながらリアルタイムにミキシングする技術と、緊急速報など生放送ならではの対応に素早く反応出来るスキルなど高度なものが必要とされています。 -
バラエティ
大人数のフリートークはもちろんのこと、それを観覧しているオーディエンスの拍手やリアクションなども収音し笑いや感嘆を誘う臨場感をメイキング。
クイズ番組などの早押しSEやナレーション、カラオケ、スポーツ、ゲーム、演出による様々なサプライズなども確実に逃すことなく収音できる柔軟なスキルでジャンルの多彩なバラエティー番組の様々な音をミキシングしています。 -
スポーツ
スポーツの現場で感じ取れる迫力の競技音、観客の応援や歓声、競技中の選手の声や息使い、インタビューなどを収音しミキシングしたものに実況や解説を加えて現場から伝送、収録をしています。
これらを局にて受信しオープニングやハイライトVTR、SEなどの音素材をミキシングして生放送や収録の音を創り上げています。
海外現場からのスポーツイベントの伝送システム構築や、その素材に局側で実況や解説などをつけてミキシングする作業も担当しています。 -
音楽
ポップス、ロック、クラシック、ジャズなどのジャンルにとらわれず、生放送や収録でのフルバンド形式によるミキシング、クラシックを代表とするホールトーンを生かしたミキシング、ライブ会場でのマルチトラックレコーディングによる収録からのトラックダウン作業など、幅広いスキルを持ったスタッフによる聴覚に響くミキシングサウンドをお届けしています。
また音楽番組MAなどのポストプロダクション業務も担当しています。 -
ドラマ
役者のセリフを明瞭に録ることはもちろんのこと、呼吸や動作音、その場の環境音に含まれる空気感まで録りこぼすことなく収音しミキシングしています。
リアル感を求めるドラマ収録でマイクロホンが見切れてしまうことはNG。
いかに見切れないかを台本からシーンを想定し、カメラアングル、照明の位置まですべての状況を臨機応変に対応しつつ、最適かつ明瞭な音を収音するスキルでドラマを創り上げています。
録音後のMAなど、ポストプロダクション業務もチーフミキサーが対応します。
集合
まずは副調整室のミキサー卓前に集合します。
回線表、資料等を配布し本日の収録内容の説明、スケジュールなどの打ち合わせをを音声スタッフ全員で行います。
セッティング
チーフから渡された回線表を基にマイクロフォン等をセッティングしていきます。
基本は回線表通りのセッティングを目指しますがセットの配置、各所からの要望なども現場で確認しながら回線変更の要望なども伝えつつ最適なスタジオセッティングを目指します。
回線チェック
使用するマイクロフォン、スピーカー等の回線をすべて本番状態にセッティングしすべての回線チェックを行います。
マイクロフォンチェックなどは本番使用時の声量、環境などを意識しつつ、ミキサー卓での調整に最適な方法で行います。
チェックの際に機材の不具合も確認しつつ、本番でのNGなどが起きないように心がけます。
この日のスケジュールの場合この辺で昼弁当タイム。
技術打ち合わせ
番組スタッフ全体での打ち合わせとなります。
本日のスケジュール、番組進行等の制作スタッフからの説明を踏まえ、音声の動きの確認、追加セッティングなどを決めます。
位置決め
セットや出演者の位置を決めます。
この際にセッティングしたマイクロフォンやスピーカーなど、セット内の機材が最適な位置にあるかも各所と確認し決めます。
全体リハーサル
出演者ダミーにてリハーサルを行います。
番組にもよりますが出演者に使用するワイヤレスマイクなども付けていただき、音的にも本番と同じ状況で各所確認していきます。
大型なブームマイクなどカメラマンとの位置関係が重要な物もリハーサルで本番想定の動きをし、お互い良いワークが出来るように確認します。
直し&スタンバイ
副調整室ミキサー卓では本番前に収録機への回線チェック、基準信号収録。
スタジオは本番使用機材の再確認、ワイヤレスマイクの電池交換など本番スタンバイ。
夜弁当はこのタイミング。
本番前に出演者のワイヤレスマイク準備し装着します。
本番収録
リハーサル通りを意識しつつ、バラエティー番組という予期せぬ面白い出来事もしっかり撮れるように集中します。
本番終了
セッティングした機材を撤収します。小物の多い音声機材ですので管理する数はなかなか多いです。
撤収漏れのが無いように全員で使用機材、スタジオ内すべて確認します。
機材の破損、紛失等の有無をチェックし終了。
お疲れ様でした。